話し方

いざという時に備え「言葉遣い」

いつでも新たな環境に取り組むときは気が引き締まります。

最近、研修先の新人女性とはなす機会がありました。

印象もよく、丁寧に話しているうちはよかったのです。
ところが美味しいお菓子を食べた瞬間「うわ、マジヤバ!」と発したのです。
90点が急に30点の印象です。

そう、こんなシーンをよく見かけるようになりました。
学生時代からの延長でTPOに合わせて言葉が選べず、言葉遣いに驚かされることになるのです。

「不在中、何かわからないことがあれば〇〇さんに聞くよう言われましたので、よろしくお願いします。」

「えっマジすか」と、新人ではなくリーダーや上司にあたる人がこう答えたら社内の軽さを感じるかもしれません。

会議中上司から「〇〇さん、報告を受けていませんが、どういうことですか。」
「くそっ」
そんな切り返しはありません。
反対や意見があってもまずは「はい」と答えるところからです。

言葉遣いは、不適切な言葉を普段から使わない意識で取り組まなければ、いざという時に思わず発してしまいます。

身から出た錆状態です。

ある時、看護師さんから言葉遣いの悪い同僚のご相談を受けました。

病院内でありながら気に入らないことがあると「死ね」という言葉を頻繁に使うため、仕事中感情がネガティブになっていくそうです。

人は普段使う言葉遣いが自然に出てしまいます。ほんの隙間、気を緩めた瞬間にいつもの自分が出てしまうもの。

だからこそ、普段から社会人としての立ち居振る舞いと言葉遣いを意識すること。

付け焼き刃ではなく、普段から使い分けられる器用さが求められます。

「あの客言ってたじゃん。」

ではなく、

「あのお客様が話していましたよね。」

同僚にはせめて「あのお客さんが話してたね。」程度まで。

退社時間ギリギリで上司から100枚のコピーを頼まれたときに

「無理無理、帰るし無理」でなく

5分もかからない作業なら「はい」と引き受ける。

もしくはいつまで必要かの確認のうえ対応する。

言葉は自分の中にあるものから出てきます。

TPOを選ばず簡略な言葉遣いしかできないと場の雰囲気を悪くし、

コミュニケーションを遮断します。

そこまでひどくないけれど・・と思っていても、気を緩めたときに普段の不適切な言葉遣いが発動する可能性もあるのです。

 

新人だけが言葉遣いに気をつけるのではなく、

経営者も社員に対して、丁寧な声掛けを心がけてください。

傍若無人なリーダーの言動の元で、理想的な会社環境は成立しにくくなります。

威厳ある存在と乱暴な存在は訳が違います。

いざという時のために、

「言葉遣いはTPOに合わせ、普段から意識して使い分けましょう」