第一印象

第二印象を整えるマナーの基本

第一印象で選ばれるために、笑顔で明るい話し方は是非身につけておきたい武器です。
そして印象には第二印象もあるのです。

若い頃の教えに深く心に残っていることがあります。

「仕事に対する姿勢を見るときは、靴が丁寧に手入れされているか見ると良い」という言葉です。
靴を丁寧に磨いている人は、仕事に対しての心構えもしっかりしている人だというのです。
今思えばそれは当たり前のことですが、以来何か大切なことがあると
靴に目が行くようになりました。

とても傲慢な経営者とお会いした時、ふと靴に目をやると
全く手入れのされていない曇った靴を履いている
何人も従業員のいる会社の社長とは思えませんでした。

傲慢・靴の手入れ不足・第二印象悪し・・
そんな連鎖につながってしまいます

何年か前、台風前の不安定な天気のある日のことです。

長靴というわけにもいかない。
かといって運動靴というわけにもいかない。

その日私は、靴の中敷きが少しだけ汚れているけれど、表向きはこれで大丈夫。
という靴を選んでお客様の事務所に伺いました。

司会の打ち合わせでしたが、マンションの一室。
「しまった!」と思いました。

上がらせていただくためには、靴を脱いでスリッパに履き替えなくてはいけなかったのです。

室内に通して頂き、打ち合わせを終えて玄関に来ると靴の向きが変わっていました。
事務所の方が私が帰る際、履きやすいよう向きを変えてくださっていたのです。
(私は靴を揃えて、壁側に寄せて置くことを習慣にしています)

顔から火が出るほど恥ずかしいと思いました。

雨の時の移動用の仕事の長靴。
雨仕様のヒール。

様々なシーンが想定されるのです。
これでいいや。はありません。

司会という任務を仰せつかりながら
少しの気の緩みがそんなことで露呈してしまいました

何事も常に自分に対し
「これでよし!!」そう確認することが大事。
改めて襟を正す思いでした。

靴は外を磨くだけではなく、お気に入りの靴の中敷が少し汚れてきたら、メンテナンスも必要。
明るく笑顔のある話し方を意識するのと一緒に

第二印象を整えるマナーの基本のひとつ
「オシャレは足元から。」そう軽く捉えて日々ある姿勢の見直しから。